ケージを置く場所に注意

ケージの置き場所

シマリスは繊細な生き物で、とても神経質です。

飼育下のシマリスは基本的にはケージの中が生活圏になるわけですから、ケージの置き場所がそのまま居心地の良し悪しを決めてしまいます。

もしもシマリスにとってそこが居心地の悪い場所であっても、シマリスは自分でケージを移動する事なんかできるわけがありません。

シマリスにとって快適な環境を作る上で、ケージの置き場所を考えるのは必要不可欠になります。

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窓際

季節によってはとても温度差が激しくなるのが窓際です。

冬には結露、夏には日射病などの危険性が考えられます。

生き物を飼う上で日当たりの良い場所は必須条件になりますが、シマリスに直射日光は天敵で最悪死亡することも多いため、継続して置き続ける場所として考えると、できれば避けたいところです。

 

玄関

金魚など玄関で飼う人も多いと思いますが、玄関はお勧めできません。

人通りも多く、シマリスにとっては落ち着けない場所でストレスの元になります。

また冬場はすきま風など入ると寒く冷え込む場所にもなります。

 

テレビやうるさい家電の近く

シマリスが落ち着いて過ごせなくなるので、テレビなどのうるさい家電の近くは全く適していません。

シマリスに限らず、生き物を飼う場合は静かな場所で飼うという事が前提になります。

 

エアコンのある部屋

エアコンはシマリス飼育にはありがたいアイテムにもなりますが、ケージの置き場所によっては良くない場合もあります。

夏冬問わず、シマリスが過ごしやすい温度で飼育できるというのがエアコンの素晴らしいところです。

特に夏場の暑さ対策としては、特に有効な方法がエアコンによる室温コントロールです。

しかしエアコンからの送風が直接当たらない場所で飼う、という事が条件です。

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相性の悪い動物と接触がある場所

イヌやネコを飼っている方は、シマリスとイヌやネコが接触するような場所で飼ってはいけません。

シマリスは自然界では食物連鎖の下の方に位置し、狙われる立場の生き物です。

イヌやネコ、また最近人気のフェレットなどを一緒に飼っている方は、シマリスとこれらのペットとの接触は避けて下さい。

いくら安全なケージの中にいるシマリスとは言っても、イヌやネコの存在そのものがシマリスにとっては耐えられないストレスなのです。

またイヌやネコだけがシマリスのストレスになるとは限りません。

もともとシマリスは単独生活をする生き物ですので、繁殖期を除きその他のシマリスと行動を共にすることはありません。

シマリス同士の相性によってはこれは当てはまらない場合も稀にありますが、基本的に他のシマリスの存在はストレスになるようです。

 

一日中明るい、または暗い

シマリスは明るいうちに活動し、暗くなると眠る習性がある生き物です。

シマリスは体内時計を持っており、大体規則正しい生活をしています。

一日中明るかったり、暗い場所にケージを置けばこの体内時計が狂ってしまい、ホルモンバランスが崩れる恐れもありますので、こういった場所というのは良くありません。

 

湿度、温度が高い

シマリスは湿度が高い場所、また温度が高い場所が苦手です。

もともと日本では北海道にしかいない生き物で(エゾシマリス)、どちらかと言えば寒い方に耐性があります。

 

その他人間の目の行き届かない所

シマリスは常に人間の目の行き届くところで飼うべきです。

なぜなら、シマリスは病気になった場合手遅れになり命を落とすことも少なくないからです。

シマリスは何か異変が起こっても、助けを求めることはおろか私たち飼い主を呼ぶことすらできません。

ちょっとした異変でも私たち飼い主の方からすぐに察知し対処できるように、可能な限り目の行き届くところで飼育するようにして下さい。