シマリスの凶暴化

 

シマリスが突然凶暴になる事があるという事は既に述べました。

とても良く馴れていたシマリスが秋になると突然噛む・・

飼い主からすればとてもショックな事だと思います。

特にシマリスに対して嫌なことをしているわけでもないのに、思いっきり噛みついて攻撃してくるのです。

こうなってしまった場合、飼い主としてはどうしたら良いのでしょうか。

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距離を置く

凶暴になってしまったリスを元に戻す事はできません。

というか、元に戻るのを待つ他ないのです。

春になればもとの可愛らしいリスに戻るのが普通なのですが、凶暴化している間はなるべく距離を置いて接するのが良いでしょう。

今までケージから出して遊ばせていたのなら、ケージの中だけで飼うようにします。

そもそも、そこそこ広いケージであれば外に出す必要はないはずです。(縦横高さ50cmくらいのケージであればOKです)

へたに外に出して噛みついてきた時に、とっさにリスを叩いたり振り払ったりしてしまうと、シマリスに怪我をさせてしまったり、警戒心を強めてしまったり、今まで作り上げてきた信頼関係がすべてぶち壊しになってしまう事にもなり兼ねません。

間違ってもシマリスに恐怖心を与えるような事をしてはいけません。

 

咬まれても大丈夫な装備をしよう

いくら攻撃的なリスであっても、毎日のお世話はしてあげないといけません。

飼い主である以上、シマリスの命を預かっているといっても過言ではないのですから、今まで通りケージの掃除やエサ、飲み水の交換等は行ってあげなければいけません。

この時に噛まれる恐れもありますから、なるべくシマリスが寝ている夜にこっそりと掃除をしたりエサの交換をするのが良いでしょう。

また念のために皮の手袋などを着用し、万が一噛まれても大丈夫なように対策を取っておきましょう。

 

凶暴化させないためには

シマリスが凶暴化してしまうのは仕方のないことだと述べましたが、凶暴化させないように気を付けるという事ならできると思います。

 

ナメられている

そもそもシマリスが人間に(飼い主に)噛みつくようになるのは、飼い主の事を甘く見ているという事なのです。

普段から飼い主によく馴れているシマリスの方が凶暴になって噛みつくようになる、と言われていることからも伺う事が出来ます。

基本的に臆病なシマリスは自分よりも強いと思う対象には攻撃しません。

理由は簡単です。

勝ち目がないと思うからですね。

攻撃されるという事は即ち、シマリスに甘く見られていると考えて良いです。

ナメられてます(笑)

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生きるために他を排除

自然界のシマリスは秋から冬にかけて、生き残りをかけて必死に食べ物を蓄えようとします。

それこそ死に物狂いでエサを探して蓄え、それを奪っていく可能性がある他の動物やシマリスを徹底的に排除するといった習性があります。

しかし明らかに勝ち目のない動物に対しては攻撃なんてするはずもありませんね。

しかし飼育下のシマリスはどうでしょうか。

普段からベタ馴れで部屋で放して遊ばせている場合、ケージのみならず部屋の中までシマリスのテリトリーだと思い込み、そこにいる他の生き物を排除するようになる、と考えられないでしょうか。

こうした事からシマリスは100%ケージで飼うべきだという意見を持たれる方が多数おられます。

ポイントは、シマリスにはケージの中が自分のテリトリーだと思わせる事だと思います。

とは言うものの私自身、100%ケージ飼いというのは行っておらず、適度に運動の為ストレス発散のために部屋に出しています。

でも決して部屋の中を自分のテリトリーだと思わせないように工夫もしています。

例えば、行ってはいけない場所(台所や寝室)には行かせない。

行こうとしたら強制的に連れ戻す、などしています。

何度も言いますが、この時悪い事をしたらかといって絶対に叩いたり脅したりしてはいけません。

恐怖心を与えてしまうだけだという事を常に意識しましょう。

シマリスは恐れている相手に対しては滅多に攻撃することはありません。

適度にシマリスとの行動圏を分け、人間に対する恐れを少しは持たせておくべきなのです。

 

最後に

そして最後にお願いがあります。

可愛がっていたシマリスが突然凶暴になってしまったからといって、決して捨ててしまわないでください。

捨ててしまうのは完全に人間の勝手な行いであって、シマリスに悪気があるわけではないのです。

彼らは自分たちの本能に従い、ただ必至に生き抜こうとしているだけなのですから。

 

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