人間だけじゃない!
我々人間は、仕事、家庭、その他色々な場面においてストレスが溜まる要因に出くわします。
仕事もなければ、悩みだってあるのかわからないようなシマリスにだって、こういったストレスなるものはしっかりと存在するのです。
今回はこういった、「動物のストレス」に焦点を当てて考えてみたいと思います。
外敵ストレス
まず気にしないといけない事は、シマリスは食物連鎖の下の方に位置する、弱い生き物だということ。
つまり、常に外敵から狙われている存在なのです。
リスの外敵にあげられるものとして、鳥ではカラスなどが挙げられ、哺乳類では猫や犬、イタチなどが挙げらます。
ここで少し考えてみましょう。
もし、常に自分が外敵のすぐそばにいる環境に置かれ続けたら・・・
人間に置き換えてみると・・・
銃を持った強盗に、窓の外から常に狙われている環境に置かれているとすれば・・・
生き地獄とはまさにこのこと。
既にストレスの領域を超えている気さえしますね。
間違っても、シマリスの外敵であるネコと一緒の環境で飼うのは避けたいところです。
思い込みストレス
シマリスは案外賢い生き物です。
人に馴れているシマリスならば、呼べば寄ってくる、返事をすることさえあるのです。
実際、うちのシマリスは常に呼べば来る・・・こともないのですが、返事はしてくれます。
ウソのように聞こえるかもしれませんが、はっきり言います。
「シマリスは呼べば返事をします」。
つまり、多少なら人語を理解可能である・・?と思われます。
ただし、そこはシマリス。
理解するといっても、ごく簡単な解釈でしかないでしょう。
例えば、ケージに寄って行けば外に出してもらえる、と解釈したリスがいれば、ケージに近づくだけで出してくれ、としきりにアピールするようになるといった具合ですね。
その他、毎日決まった時間にケージから出している場合。
もし、いつもなら出してもらえる時間になっても出してもらえなかったら、シマリスにとってもそれはストレスとなりうるのです。
またエサをやる前に、○○!と名前を呼ぶなど癖付けしている場合などは、○○!と名前を呼ぶだけでエサがもらえると思い込み、エサを期待してしまうようになるのです。
ただ呼ばれただけでエサももらえずに期待外れになると、当然ストレスになってしまいます。
普段何気なく行っていることでさえ、ストレスになってしまうことさえあるのです。
言葉を発せないシマリスの立場になって、こういったことも考える事も飼い主としては大事だと思います。