今回はシマリスの赤ちゃんの餌に関しての記事です。
この時期によく頂く問い合わせで一番多いのは、
「シマリスの赤ちゃんが餌を食べない」
「寝ているばかりで食べてない気がする」
「成長してるか心配だ」
等々・・
シマリスの赤ちゃんを育てるのはその時期によってお世話の仕方が異なりますので、まずはその赤ちゃんが生後どれくらい経っているのかを把握しておく必要があります。
現在ペットショップで販売されているシマリスの赤ちゃんは、大体が生後1か月経過しているものが多いと思います。
昔は生後1か月に満たないような赤ちゃんが出回っていることも多かったのですが、最近では入荷の時期が遅くなっている傾向にあり、赤ちゃんもある程度育った大きさの個体が多いので、昔ほどは死なせてしまうリスクが高くないように思います。
シマリスの赤ちゃんにとって大切な事とは?
シマリスの赤ちゃんに必要なの事は大きく分けて2つあります。
一つは保温ですね。
特に一匹を飼育する場合には特に保温は注意しなければいけない重要なポイントになります。
そしてもう一つが餌ですね。
この餌が結構難しい場合があるようで、なかなか食べてくれずに衰弱死してしまうようなケースも多いのです。
シマリスの赤ちゃんは生後1か月も経てばそろそろ離乳食を食べだす時期になります。
完全離乳はその個体の成長度合いによって異なるため一概には言えないところがありますが、2か月も経てばどんな赤ちゃんでも完全に離乳すると言われています。
ですので、初めてシマリスの赤ちゃんを飼育するという方は、生後2か月を経過している個体を選ぶ方が死なせてしまうリスクが低くて済みます。
シマリスの離乳食は色々ありますが、そんなに難しくはありません。
ペットショップで与えられていた餌を食べ慣れていますので、初めはその餌を一緒に購入しておくと良いですね。
しかしいざ連れて帰ると、餌をまったく食べなかったりするケースがあるのです。
これは単に警戒してたり、環境が変わった故のストレスのために食べない場合がほとんどですが、稀に何故か今まで食べていた餌を食べない事があるのです。
そういった場合には餌を何種類かたくさん用意して、どれを食べるのかを探し出すことが大切です。
シマリスの赤ちゃんはとにかく食べなければ体力もつけられずに死んでしまいますので、何でもよいのでとにかく食べてもらう事に専念することが大切です。
一例として、ロコモコの場合の餌のバリエーションをご紹介します。
生後1か月~1か月半まで
基本的にペットミルクを与えてますが、離乳期という事でふやかしたペレットを一緒に与えてました。
大抵はペットミルクであれば何でも飲みますが、稀に飲まない仔がいるようです。
そういった場合は数種類のミルクを試してみましょう。
バナナ味のモモンガ用ミルクなど、現座では色んなペット用ミルクが販売されていますので、飲んでくれるミルクを見つけましょう。
ペレットはシマリスプラスダイエットメンテナンスという有名なペレットですね。
もう一種類、食虫動物用フードも一緒に与えてました。
ニオイが強烈で、いかにも食虫動物用フードって感じですね。
例えるなら、キャットフードのニオイでしょうか。
シマリスは雑食性の生き物ですので、昆虫も食べて動物性タンパク質を摂ります。
ペレットに関してはこの2つがあれば十分ですね。
また嗜好性が高いおやつ的な位置づけとして、リスちゃんのまんまを与えてました。
これはクッキータイプの餌で、結構食いつきが良かったですね。
飲み水とペットミルクにはサプリを混ぜてました。
マルチビタミンというサプリで、大人になってからも飲み水に入れて与えると良いですね。
また高タンパク質の摂取という位置づけで、ゼリーも与えてました。
これもかなり食いつきが良いです。
ペットショップにいた頃から小松菜などの野菜はもらっていたようですので、生野菜や果物も少し与えてました。
基本的に小松菜とリンゴですね。
野菜で栄養価の高いのは小松菜が有名ですが、最近ではブロッコリースプラウトもすごく良いと聞いたことがあります。
そういった栄養価が高いものを常時用意しておくと良いですね。
あとはあると安心という位置づけですが、アリメペットという乳酸菌タブレットも与えてました。
結構嗜好性が高く、おススメかと思います。
餌を与える頻度に関しては育ち具合によりますが、生後1か月(体重で40g程度)経っていれば朝夕の2回でOKです。
生後1か月半から
生後1か月半を経過したころ(体重60gくらい)から、徐々にナッツ類も与えるようになりました。
これは人間用のものですが、塩分や添加物を一切使用しておらず、味の付いていない天然のものを利用しています。
乾燥した野菜系の餌もこの頃から食べさせるようにしています。
もちろんこれまでの餌をストップするのではなく、それに加えて与えます。
ロコモコからすると、バリエーションが豊かになって、食べる餌を選べるようになってましたね。
幸い偏食が全くといって良いほど無い良い仔達でしたので、出されたものはきれいに食べてくれてましたね。
生後2か月から
現在生後2か月経過し、すでに離乳は終わっています。
しかし一応ペットミルクは相変わらず好きなようで飲んでますね。
ケージに移行する時期もこの頃であれば問題ないでしょう。
ただし時期的に朝晩の冷え込みが激しい時期でもありますので、ペットヒーターの稼働はまだまだ必要だと思います。
まとめ
シマリスの赤ちゃんの餌は生後どれくらい経っているかによって徐々に変更していく必要があります。
基本的にはどんな餌でも選べるようなバリエーションを用意しておくと安心です。
餌に関しては万が一に備えて、用意し過ぎるほど用意しておいて損はないという考えで揃えて良いように思っています。
生後2か月経てば丈夫な体になってきますので、それまでは油断せず、しっかり食べさせてしっかり保温してお世話することが大切になります。