自然界のシマリス
野生のシマリスの寿命はおよそ4、5年と言われています。
というのも4、5年経てば自然に姿が見えなくなるのが普通で、年を取ったシマリスは自然界の激しい生存競争に勝ち残っていけないくなるという見方がされています。
そもそもシマリスは自然界においてはとても弱い生き物で、食物連鎖ピラミッドの下の方に位置しているのです。
そのため天敵となる動物も数多く存在し、老いたシマリスは命を落とす確率が格段に上がってしまうのでしょう。
飼育下のシマリス
一方飼育下のシマリスはどうでしょうか。
室内飼育で、なおかつケージで飼われている為に天敵と呼べるような動物の脅威は無いと言っていいと思います。
もちろん自然界にはない危険が存在することも決して忘れてはいけません。
我々人間が暮らす部屋の中にも、シマリスにとっての危険要素はたくさんあるのです。
しかし飼育下においては、体力の衰えたシマリスを飼い主がバックアップをしてあげる事で、老いたシマリスでもさらに長い期間健康を維持し続けられるのです。
野生のシマリスが5年しか生きられないのに対し、飼い主が上手く飼育してあげられれば10年くらいは生きられるのです。
シマリスの体力の衰え
若い頃には飛び跳ねて、高いところにも登っていたシマリスも4年、5年と年を取れば体力が衰えてきて、次第に活動力が鈍ってきます。
ジャンプがしにくくなって登りきれなかったり、逆に飛び降りる際にも上手く着地できなくなったりと、その体力の低下も徐々に見て取れるようになってきます。
こうなると今までの飼育環境で飼育するのは望ましくなく、環境を見直してあげる必要が出てきます。
そのままの環境では最悪ケガをしてしまうこともありますからね。
シマリスの動きを良く観察し、危ない場所が無いかなどの念入りなチェックも必要になります。
エサの変更
人間も加齢と共に歯が悪くなるように、シマリスも歯が悪くなったり噛む力も衰えます。
またエサを消化する機能も低下してしまうので、栄養バランスを考えたエサに切り替えてあげたり、食べやすいように柔らかいエサに切り替えたりといった対応が必要になります。
これを怠ると満足にエサを食べられなくなり、次第に痩せてしまいます。
高齢シマリスのお世話
高齢のシマリスになれば体力や免疫力も低下してしまいます。
それゆえ若い頃には無かったような病気にもかかってしまう危険もグッと高くなります。
温度変化にも上手く対応できなくなったりしますので、シマリスベビーを飼うときのように温度管理もしっかり施してあげたいものです。
シマリスのような小動物は体に異常があった場合、我々飼い主が気付いた時には既に手遅れといった場合が少なくありません。
日頃から健康チェックを念入りにしてあげても、手遅れになってしまうことが多いのです。
もし体に異常が見られたら速やかに獣医さんに診てもらえるように、予めシマリスを診療できる獣医さんを見つけておくことは重要です。
獣医さんに診てもらう時
電話で獣医さんの指示を仰ぐ場合、シマリスの症状は飼い主である我々が伝える必要があります。
落ち着いて獣医さんに症状を伝え、指示に従うようにしましょう。
また病院に行くときには移動用のケージが必要になります。
シマリスを運ぶ時にもストレスにならないように充分注意を払い、暑い時間を避けて移動させるなど対策を取ってください。
三日前まで元気に居たのに次の日にいきなり死んでました。まだ、飼いはじめてから一年経ってないのに何故なのか分かりません。最初は、
冬眠だと思っていましたが心臓動いてない感じでした。悪臭も出て来たので間違いなく冬眠のまま亡くなったのかと。こないだまで元気に居たのにいきなり死んでしまうと悲しいです。
冬眠のまま亡くなったのであれば、冬眠の準備をしっかりできないまま冬眠に入ってしまった可能性があります。
しかし3日前まで元気との事なので、その可能性はなさそうですね。
気温の変化が激しい季節という事もあり、体調を崩してしまったのかもしれません。
そもそもシマリスは体調が悪くても、元気に振る舞い、弱っていることを一生懸命隠す本能があります。
自然界では弱っているところを襲われたりしますから。
栄養の偏りなどでも体調を崩し、そのまま亡くなったりといったケースも多いですので、急死はシマリスには珍しい事ではありません・・・