シマリスの凶暴化

結構有名な話

シマリスは突然、凶暴化するということをご存知ですか。

この事は、一般知識としてシマリスオーナーの間ではかなり有名な話であり、知られているのです。

今までよく馴れていてじゃれていたシマリスが、ある日を境に突然凶暴化し、飼い主に襲い掛かってくるようになってしまうのです。

このような状態になったシマリスを業界用語で(?)『噛みリス』『タイガー』と呼びます。

このページでは、おとなしいシマリスが突然豹変し、逃げる人間を追いかけ、肉を噛み千切らんばかりに攻撃してくるまでになるこの不思議な現象について書いてみようと思います。

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意外と教えてくれない

シマリスの凶暴化に関しては、先に述べたようにかなり有名な話なのですが、これほど有名な話をなぜかペットショップでは店員さんから聞くことがないのです。

ペットショップの店員さんだからといって、なんでもかんでも知っているわけではないのでしょうか。

意外と知られていないようなのです。

もしくは敢えてシマリスの凶暴化については触れないでいる、ということ。

これはあまり考えたくないですが、可能性としては十分にあり得ることかとも思います。

そりゃあシマリスに関する知識が乏しければ知らないのも当然といえば当然なのですが、シマリス飼育経験者の店員さんであっても、この凶暴化に関しては触れてこないのです。

確かに、「シマリスは突然凶暴化して襲ってくるようになりますよ。」・・・なんて言われたら買う気も、飼う気も失せてしまうに違いないですよね。

そりゃあ、飼うときの注意点として説明する義務があるのか、と言われればそれまでなのですが・・・。

しかし私個人の意見としては、やっぱりペットショップとしては、こういう大事なことは包み隠さず正直に教えてくれるところが、誠実なペットショップだと言えるのかもしれないと感じました。

凶暴化する時期

突然凶暴化する時期は大体決まっています。

一般的には、秋口から冬の初めに突然凶暴になります。

凶暴化したシマリスは、春になればまたおとなしい性格に戻るのですが、なぜか戻らずにそのまま凶暴化したままのリスもいるとの事。

一体どうしてこのような事になってしまうのか、詳しいことは一切分かっていないのがシマリスの不思議な生態の一つなのです。

だが、「こういうことではないのか?」という推察なら多数存在します。

ここからは、「シマリス凶暴化についての原因」について考えていこうと思います。

凶暴化の理由

凶暴化する理由についてはいくつかの説が存在しますが、最も有力な情報としては、

  • 秋になると、冬の餌不足に備えて餌を蓄える習性があるので、他のシマリスと餌をめぐって争い、自分以外の生き物をを排除しようと考えている。

この説は良く知られています。

確かに冬の餌不足はシマリスにとっては”死”につながるとても大事な問題となりますからね。

自己を保存するために他を排除する、という考え方は確かに理にかなっていると思えます。

実際、冬眠の準備をするために貯食を始めた頃から、冬眠が覚めるころまで凶暴化するのが普通ですし、冬眠をしない他のリスは凶暴化などしないことからも、この説は有力であるとされているのです。

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馴れているリスほど噛む

一般的に、人に馴れているリスほど噛むようになると言われています。

これは、馴れているリスは人間を怖がっていないので攻撃するようになる為であるとされているわけです。

また、馴れているリスほど外に出して遊ばせる飼い主が多いとも言われています。

外に出る事を覚えたリスは、ケージだけが自分の縄張りではなく、部屋全体が自分の縄張りだと思い込むわけですね。

こうなるとシマリスが凶暴化した場合に、人間が部屋にいるだけで自分のテリトリーを侵されたと判断して、突然襲い掛かってくるのだそうです。

こう考えると、あまり馴れていないシマリスをケージに入れっぱなしで観賞用として飼う、というのも一つの良い方法なのかも知れませんね。

まとめ

凶暴化してしまったらどうすればいいのだろうか・・・?

残念ながら、解決策といえる解決方法は見つかっていないのが現状です。

強いて言えば、

『シマリスにできるだけ構わずにそっとしておく』

『シマリスが溜め込んだ餌を極力捨てずに置いておいてあげる』

『外に出さずにケージに入れたままにしておく』

などがありますが、早い話

『放っておけ』

という事です。(汗)

凶暴化するのは、云わばシマリスの本能。

DNAレベルの問題なので、いくら考えても仕方がない問題ですね。

凶暴化したのならそういうものだと思いながら、再びおとなしいシマリスに戻る日を待つほかないのです。

シマリスの凶暴化に関して、面白い研究をしているサイトもあります。

なかなか見ていて楽しいので、一度目を通してみると良いでしょう。

▼参考サイト▼

シマリスしま専科