危険外来生物
シマリスは飼わない方がいい! という話を時々聞いたりする事があります。
何を唐突に・・・と思うかも知れませんが、これにはちゃんとした理由もあるのです。
シマリスは日本にも棲息していますが、その場所は北海道に限られます。
北海道に棲息しているシマリスは、エゾシマリスと呼ばれるシマリスなのですが、これを除いて日本にシマリスは棲息していません。
またエゾシマリスは捕獲が禁止されています。
つまり、現在飼育されているシマリスはすべて、外国(中国、朝鮮)から輸入されてきた外来生物なのです。
こうした外来生物が突然逃げ出したり、捨てられたりして野生化してしまうと、本来の日本の生態系を脅かす事にもなりかねません。
近年では、こうした野生化した外来生物が日本の生態系を狂わす、危険外来種となることは珍しくなくなっているのです。
逃げ出す、捨てられる
飼育されいたシマリスが突然逃げ出してしまうと、普通は二度と帰ってはこないと考えておいた方がいいです。
また、懐くシマリスもいれば、懐かないシマリスもいるため、飼い主が懐かないリスを捨ててしまうといったケースも多発しているのが現状です。
他にも、懐いていたが突然の狂暴化により飼育が困難になってしまい、手放してしますといったケースもあるといいます。
凶暴化に関しては次のページで書いているので、参考にして欲しいと思います。
▼参考ページ▼
やはり飼わない方がいい?
ラジオでたまたまペット関する特集をやっていました。
飼ってもいいペット、飼ってはいけないペットをランキング形式で発表するというものでした。
飼ってもいいペットの1位、2位は言わずとも犬、猫です。
続いてハムスター、鳥、フェレット等が続いていました。
対して、飼うべきではないペットの1位はなんと、リスでした。
この理由はやはり、危険外来種に指定されている動物であるという事です。
やはりマイナーなペットであり、飼う事の難しさもあるという事なのでしょうね。
しかし、しっかりと注意さえしていれば飼ってはいけない動物というわけでは決してないと思います。
注意すべき点は以下の2つ
- 元々野生の動物で、懐くかどうかもわからず突然凶暴化する可能性もある動物である
- 外来生物であるという点で逃がしたり、容易に捨てたりしないということ
こういうことをしっかりと理解して、飼うための心構えをして初めて飼育できる動物であると思うのです。
ペットショップでシマリスを飼おうか迷ってしまったら、一度こういったことをよく考えてみて欲しいと思います。