シマリスベビー
春先になるとペットショップに出回ってくるシマリスベビー。
見ているだけでも可愛いですよね。
みんなこの姿を見てついつい買ってしまうんですが、シマリスベビーは飼育が難しく、うちに来てから数日で亡くなってしまう事例が後を絶ちません。
確かにベビーのうちから飼育していると、人間を怖がらなくなるので比較的懐きやすくなるようですが、それだけ死なせてしまう危険性も孕んでいるわけです。
シマリスベビー用飼育ケース
シマリスベビーの飼育用品は、成リス飼育の用品とは少し異なります。
ベビー飼育で気をつける事は、第一に保温です。
小さいうちはベビー同士で集まって体を温めあっています。連れて帰られて一匹になると温め合えませんので、ペットヒーターでの保温が必要不可欠になります。
よって飼育ケースも保温性がよいものが必要になってきます。
保温性が良いものは、ケージではなく、プラケースか水槽がおすすめです。
うちではケースバイケース60Lというレプロケージを保温用スペースとして使用しています。
大体ベビーですと28℃くらいで飼育してあげると良いです。
ペットヒーター
保温に必要なのがペットヒーターですが、種類もたくさんあります。
飼育用品ページでもちょっと紹介しているのですが、ヒーターの種類には下から温めるタイプのパネルヒーターと、空気そのものを温めるひよこ電球タイプものがあります。
パネルヒーター
巣箱などの下に敷いて使用します。
一部分のみ温めるので、寒いと感じたシマリスは暖かいヒーターの所まで移動します。基本的にずっと電源を入れっぱなしにして使用します。
ひよこ電球
アサヒペットヒーターが代表格です。
20w~100wまでの種類がありますが、うちでは100wを使用しています。
シマリスには100wのヒーターを入れっぱなしだと、かえって熱過ぎますので、温度制御しないといけません。
サーモスタット
ひよこ電球を使用する時に必要になってきます。
高いサーモから安いサーモまで色々ありますが、個人的には安いもので構わないと思います。
うちで使用しているのは爬虫類サーモというやつですが、温度がデジタル表示なので今何度か一目で分かるのが気に入っています。
エサ
ベビーはまだ硬い餌は食べられませんので、小さいうちはペットミルクが必要になります。
粉のペットミルクを溶かして、フードポンプやスポイトから与えます。1日3回程与えると良いです。
ある程度成長してきたら、離乳食も与えるようにします。
離乳食としては、湯でふやかしたペレットやペット用のクッキーを今まで与えていたペットミルクに混ぜて与えます。
ペットミルクに混ぜるのは、餌が突然変わると食べない恐れがあるためです。
成長すれば、硬い餌も食べ始めますので、次第に餌を成リス用に替えていきます。
病気
シマリスベビーは病気になりやすく、非常に弱々しいので、常に気を配ってあげる必要があります。
ショップから連れて帰って環境が変わっただけでも体調が悪くなったりしますし、少し冷え込んでも簡単に風邪になってしまいます。
人間の場合なら、風邪は放っておいても自然に治ってしまいますが、シマリスベビーにとっての風邪は命に関わる重大な問題です。
体調の異変に気が付いた時には既に手遅れになる場合も多いですので、充分注意が必要です。
出来れば一日中面倒を見てあげられるのがベストですが、なかなかそういうわけにもいかないと思います。
ある程度成長するまでペットショップで預かってもらうのも一つの方法です。
また病気になった時の為に、シマリスを診てくれる病院を事前に探しておく事も重要なポイントです。
娘がシマリスを飼いたいというのですが慣れるために赤ちゃんから飼いたいと思っています。ペットショップで春先から販売される前からがいいのですがどういうところで購入すればいいのでしょうか?
最近ではあまりに早すぎるベビーの販売は行われていない事が多いです。
おすすめの店は生体を乱雑に扱っていない店に限ります。
リスにヒマワリの種だけを与えているような店、ケージが汚い店などはおススメできません。
ショップに出回る頃のリスも結構小さいですし、良く馴れるようになります。
赤ちゃんからにこだわらなくても、ある程度成長していればかえって死なせにくいメリットがあります。
どうしても赤ちゃんからが良い場合、ブリーダーさんから購入する形で譲ってもらう方法がありますが、シマリスのブリーダー自体あまり聞きませんので見つけるのは難しいかもしれません。
しかしベビーのお世話は本当に難しく、ちょっとしたことで死んでしまいます。
今回初めての飼育ですよね?
初めての場合、死なせるリスクの低い、夏頃に出回るある程度育ったヤング個体を飼育されるのが断然宜しいかと思います。