生活環境の再現をする
シマリスの生活の場となるのは、木の上と地上の両方になります。
これを半樹上半地上性と呼びます。
活動の場が広いシマリスにはできるだけ大きな、広々としたケージを利用して「シマリスにとって安全で快適に暮らせる環境とはどんな環境か」、を考えながらケージをレイアウトしていきましょう。
ケージ底の網
ケージの底用に付属している網に関しては全く不要です。
シマリスはケージ内を飛び回る行動をしますので、足を引っ掛けて骨折してしまうなんて事故も考えられます。
網を外した底には床材を敷き詰めましょう。
床材には新聞紙をシュレッダーで細かくしたもの、牧草、ウッドチップ等がよく利用されます。
仕切り網
背の高いケージに付属してくる2階建て3階建てにする為の仕切り網ですが、これも不要だと考えます。
なぜなら、シマリスにとって必要なのは広々としたゆとりのある「スペース」になります。
仕切り網を使ってしまうと折角用意した高さのあるケージのスペースを奪ってしまうことになります。
シマリスに2階建て、3階建てのケージは要らないと思ってもらって結構です。
シマリスのケージのレイアウトの場合には、
大きなケージを用意する = 広いスペースを用意する ではない場合がある
ということに気を付けて下さい。
ナスカンを利用する
シマリスはなかなか頭の良い動物です。
ケージの入り口を鼻先を器用に使って開けて脱走してしまう事があります。
ロック機能付きのケージではない場合は、カギの代わりに必ずナスカンを使ってシマリスが逃げられないようにしましょう。
馴れていないシマリスの場合、いったん脱走してしまうと捕まえるのが大変です。
給水ボトル
シマリスが飲みやすい丁度良い高さに取り付けてるようにしましょう。
たまに水がうまく出ていない場合もありますので、ちゃんと水が出て飲めているのか確認するようにして下さい。
巣箱
巣箱には2通りのタイプがあります。
1つは地面に置くタイプのもので、もう1つはケージ上部に取り付けるタイプのものです。
基本的にはどちらのタイプのものを使用しても構いませんが、上部に取り付けるタイプのものを使用する場合は落ちてこないようにしっかり固定するようにして下さい。
トイレ
シマリスにトイレをしつけることは非常に難しく、不可能であるとも言えます。
しかしトイレの場所を固定することは比較的簡単にできます。
シマリスは自分で決めた場所(多くの場合はケージのどこかしらの隅)をトイレにする習性があります。
この習性を利用して、シマリスが自分で決めてトイレにした場所に、トイレ用品を設置するようにしましょう。
この時、シマリスの糞を一緒にトイレの中に入れておくようにすると、ずっとその場所をトイレにします。
コツは「シマリスに合わせる」という一点に尽きると思います。
とまり木
あまりたくさん、また複雑に設置するのは良くないと思います。
ケージ内のスペースを奪い過ぎないように、うまく上手に設置しましょう。
これを上手にすれば、ケージ内レイアウトをすごく綺麗に見せることができます。
一例としまして、主に上り下りする時の太めの木を一本設置し、橋渡しのように細めの木をケージの端から端までかけてあげるようにするというのも一つだと思います。
とまり木設置の時にも、滑りやすい木ではないか、急に倒れたりしないか、しっかり固定されているか等を確認して安全性の向上に努めましょう。
エサ皿
空腹のシマリスがエサにがっつくときの勢いは凄まじいものがあります。
特に二匹同時に食べる場合は簡単にちゃぶ台返ししてしまう事さえあります。
シマリスにはある程度重さのある陶磁器の入れ物が良いように思います。
また乾燥したペレットや種子類用のエサ入れと、果物や野菜などを入れるエサ入れと最低二種類用意しておくと良いと思います。
ヨーグルトやミルクも同時に与える場合はさらに数が必要になります。