自然界でのシマリス
自然界においてのシマリスの立場は、食物連鎖ピラミッドの下のほうに位置しています。
つまり天敵に狙われやすい弱い立場にあるのです。このため、警戒心は かなり強く簡単に馴れたりしません。
常にビクビクして生活しているわけです。中には大きな音にビックリして気絶してしまうシマリスもいるとか。
食べ物
シマリスは雑食性です。
ひまわりの種や木の実を食べている姿が有名ですが、自然界においては小さな昆虫や花、キノコなんかも食べてたりします。
かなり幅広いものを食べ、栄養を摂取しているようです。
虫を捕って食べるシマリスなんてなかなか想像できませんね。
餌はシマリス用のペレットやミックスフードが売られていますので、それを与えてあげれば良いです。
稀にベリー系のフルーツも与えると良いでしょう。
シマリスといえばヒマワリの種というイメージですよね。
確かにシマリスはヒマワリの種を好んでよく食べます。
しかしヒマワリの種はカロリーが高く、与えすぎると肥満の原因にもなりますのでおやつ程度にとどめておきましょう。
ヒマワリの種ばかり食べているシマリスは、人間で例えるならケーキばかり食べている人と同じですから。
またヒマワリの種を与えていると選り好みをするようにもなります。
こうなると好きなものがあるとそればかり食べるようになりますので、あまり食べないものだけにしてみる等の対処が必要になってきます。
シマリスは食べ物がそれしかないという場合、嫌々でもそれを食べるようになります。
可哀想だと思うかもしれませんが、シマリスの健康のためなのです。
また、秋にはドングリを拾ってきて与えると喜んで食べます。
ドングリはカロリーもそれ程高くないので、たくさん与えても大丈夫です。
単独生活
シマリスは単独生活者です。繁殖の季節を除き、基本的に単独で行動し、生活しています。
よって、シマリスにとって他のシマリスとの生活はストレスとなり、あまりよくありません。
ひどい場合はケンカになって殺しあうまでに発展してしまいます。
稀に仲の良い固体がいるようですが、そういった場合でも複数飼育をするのならなるべく大きいケージを用意することが望ましいです。
巣穴
地上に穴を掘って巣を作る習性があります。
よく木の上にいるイメージを持ちがちですが、主に地上生活をするようです。
よって巣箱はなるべくケージ底に置くことが望ましいと思います。また巣箱の入り口は小さめなものが良いです。
シマリスは餌を貯蓄する習性を持っています。
集めた餌は巣箱等に溜め込みますので、日持ちのしないナマモノを与えた場合は腐ってしまうので要チェックです。
冬眠
野生下でのシマリスは冬に巣穴の中で冬眠します。
冬眠期間は春までですが、ずっと眠り続けるというわけではなく、2~3日に一度起きてきてトイレに行った り餌を食べたりします。
しかし冬眠にはかなりの体力を使うので、しっかり体力をつけてから冬眠しないと目覚めることなくそのまま死んでしまう事にもなります。
危険を伴う行為ですので、飼育下でのシマリスには極力冬眠させないようにする事が推奨されています。
大体15℃以下になってくると動きが鈍くなり、冬眠モードに入るようです。
寒くなってくる前に、予めヒーターを準備してあげましょう。
気性
シマリスの気性は温厚ですが、秋口になってくると突然凶暴化することでも知られています。
これは冬越しに向けての餌集め、他のシマリス排除などが目的で気性が荒くなり攻撃的になるなどたくさんの説が挙げられていますが、詳しいことはあまり分かっていません。
中には凶暴化しない固体もいます。
春~夏にかけては人馴れしてじゃれてたシマリスが、秋には突然飼い主に攻撃するようになるので、シマリスを捨ててしまう飼い主も多々おられるようです。
私個人の意見になりますが、購入時にこのようなシマリスの凶暴化の事を教えてくれるペットショップはあまりないと思います。
寿命
シマリスの寿命はおよそ5~6年と言われていますが、上手に飼育すれば10年以上生きたという話もあります。
人も年をとるようにシマリスも年をとります。
老いたシマリスは今まで出来ていた事が次第に出来なくなっていくばかりか、病気にもなりやすくなります。
当然ですが、面倒をみるのも大変になっていきます。
小動物といっても長生きですので最後まで面倒を見てあげられるか良く考えてから飼育しましょう。